家族葬-4

家族葬-4

『中有隘路救度祈願経(ちゅううあいろくどきがんきょう)』
(前半)


「パンチェン・ラマの死者の書」と呼ばれている教えの『中有隘路救度祈願経(ちゅううあいろくどきがんきょう)』という経典だそうです。

パンチェン・ラマ一世チューキ・ギェルツェン大師が説いたもので、「中有の狭い道を通って輪廻からの開放を得るための方法」が提示され、これを読誦して修習を重ねることにより、死の恐怖を克服する勇気が得られるということだそうです。

安らかな臨終を実現するために、元気なときから何度も読経を繰り返し修行するための教えとのことで、宗教や宗派に頼らず家族葬を迎えようと考える人にもおススメの教えではと思います。

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【パンチェン・ラマ一世造『中有隘路救度祈願経(ちゅううあいろくどきがんきょう)』】
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南無上師、妙音文殊師利菩薩(なむじょうしみょうおんぶじすりぶさ)。三世(さんぜ)にまします御仏と、法と僧伽(さんが)の三宝へ、我と虚空の如くなる、無数(むしゅ)の衆生(しゅじょう)が残らずに、覚りの境地を得る日まで、常に帰依し奉らん。今生・後生・中有にて、恐れの淵より救い給え。有暇具足(うかぐそく)せる人身(にんしん)は、得難く壊れやすきもの。

されば今こそ苦と楽の、分かれ道をば選ぶとき。無意味な現世の雑事へと、心を散らすことなかれ。まことに意義ある心髄の、道を得るよう加持し給え。集いし者は離散して、蓄財残らず尽くるなり。高き地位とていずれ堕ち、生の終わりに死あるのみ。それもいつ死を迎えるか、その時さえも定まらず。

かかる闇をば除くよう、心相続を加持し給え。所取と能取の妄分別、迷乱の街をさまよえり。不浄の四大の幻化せし、色蘊(しきうん)たるはこの身なり。そこから意識が離れ去り、死へ至る縁の数々よ。かかる障礙や苦難など、鎮まるように加持し給え。

いとしく守りしこの身なれど、臨終の時に頼りなし。げに恐ろしき死神の、閻摩王に相まみえん。わが三毒の剣にて、まさに絶たれんわが命。そのとき不善の幻影が、現われざるよう加持し給え。医者はさじ投げ諦めて、もはや祈祷も効きめなし。蘇生を願う縁者らの、一縷の望みもついえたり。我自身もいかように、なす術もなく床に伏す。

そのときラマの教誡を、憶念するよう加持し給え。慳貪重ねし食と財、貯めて置き去る空しさよ。悲嘆に暮れる縁者にも、とわの別れを告げるべし。今や旅立つ時なれば、独り赴く淋しき地。されど歓喜の心をば、堅固にすべく加持し給え。(→つづく)

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